医療機関から発信・提供できる、医療や医学の情報・サービスには
限りがある…。
これは、これまでの私の医師としての経験の中で直面した
課題のひとつでした。
そして、いつしか、その課題をどうしたら解決できるのか、を
模索するようになっていました。
医師としてはもちろん、ひとりの人間として経験してきたこと。
学んできたことを、もっと社会に還元していくにはどうしたらいいのか。
さまざまな業種、職種の人たちと会い、語り、学んだ結果、
たどりついたのが
「社会企業家としての活動をする」というものだったのです。
その第一歩として、2010年、株式会社パナシアを設立し、
産婦人科医としての経験から「必要だ」と痛感していた、
電子母子手帳「Babynote」の提供をスタートしました。
現在、用いられている母子手帳は紙の手帳スタイルです。
ここに幼少期の病歴やワクチンの接種記録などが
記せるようになっているのですが
「自分の母子手帳のありかを知らない、という方がほとんど」
という現実を知りました。
実は、母子手帳に記されている病歴やワクチン接種の記録は、
乳幼児の健康管理だけでなく、
大人になってからも必要になる場合がたくさんあるのです。
けれど、母子手帳がない場合、「ワクチンを接種したかどうか」を
知るすべは、抗体を調べる検査しかありません。
検査を行うには医療費がかかります。
母子手帳の情報があれば、検査が不要になり、
それは医療費の削減にもなるのです。
テクノロジーが発達した今、
「電子手帳」という形で記録を残すことが可能となりました。
こうした技術を使って、産婦人科医、小児科医、皮膚科医を中心とした
医師グループが、患者さんからの声をもとに作成したのが
「Babynote」です。
妊婦検診の記録から赤ちゃんの成長記録、
ワクチン接種や病歴の記録を残すことができる
サイトとして始動することができました。
さらに、妊娠や出産にまつわる情報配信や、
子育ての悩み相談などのコミュニケーションの場としての機能もプラスしました。
妊娠から出産まで、お母さんと赤ちゃんは産婦人科医の診察を受けます。
ところが、赤ちゃんが誕生した瞬間から、
赤ちゃんの医療はすべて小児科医の領域になります。
産まれたその日から、医療の分野が「分断」されてしまうのです。
けれど、お母さんにとっては、
妊娠、出産、そして子育てはひとりの女性として、
一本の人生の中につながっている出来事なのにも関わらず、
医療は分けられてしまうこと。
「Babynote」誕生の背景には、そうした医療の課題を解消したい、という
医師たちの想いも込められているのです。
>Babynote(株式会社パナシア)へは
こちら